2010年11月25日

会社の預金残高が8万円しかない。あなたならどうする。

会社のお金が8万円しかない。あなたならどうするということで、実際にあってもあまり相談にもならない話ですが、ちょっとその気になって考えてみますか。

1.業者に電話して支払を待ってもらう
2.得意先に頼み込んで早めに入金してもらう
3.親兄弟親戚からお金を借りる

まぁ、こんなところですかね。
資金繰りで頭がいっぱいの場合、あまりアイディアが出てこないことも多いでしょうし。

1.の業者に電話して支払を待ってもらおうとすると、今はいいけど、次の月に「現金でお願いします」とか、商品やサービスの品質が下がったり、変な噂が飛び交ったりと、あまりいいことがありません。どうせやるなら計画的に契約の支払条件を変更しないといけないですよね。

2.気前のいいところなら応じてくると思いますが、もし私だったら今すぐ払うから「1割まけて」とか言ってみるでしょうね。サラ金よりかなりいい利回りです。これもやるなら最初から計画的に前金や現金払いで契約しておくことでしょうね。

3.親兄弟親戚から借りるというのも、相手がたまたまお金を持っていればいいですが、そう何度も使えないというデメリットがあります。しかも、最近の若い人はあまりこれをやりたがらないみたいですね。もしもの時に一番大切な人たちが痛い目に遭うというのも見過ごせないです。

うーん、どれもいただけない。

じゃあ、視点を変えてこんなのはどうでしょう。

4.就業規則を変更して、給与の支払日を25日から5日あたりに変更する。
確かに支払が次の月に伸びますので10日ほど資金が貯まります。まぁ、たいしたことないかとおもったあなた。あなたです。それが大間違い!

多くの会社は月末に支払があるので、その前に給与の支払日があると、ガッツリお金がなくなった状態で末日の午後3時を迎えることになります。

入金も末日ということが多いのですが、皆さんそれぞれのスケジュールで動いていますので、3時近くに振り込まれてくると、支払のタイミングに着金が間に合わなかったり、次の日になってしまったりします。危なっかしいったらありゃしない。

通常、その危険を避けるために多少多めに資金が必要になります。
そのお金、もったいないですよね。

その、余裕を見るためだけの資金がまるまる浮きますので、安心して支払に回せます。

それだけだと思ったあなた。まだ甘いです。

税金があるのですよ。税金が。

給与から差し引かれる源泉所得税は原則として支払った日の属する月の翌月10日に納付します。
支払日がちょっとずれただけで1ヶ月待ってもらえるのです。

おや、給与の台帳や源泉徴収簿を見ると、なぜか1ヶ月空いています。
これは何でですかね。

実は労働契約上の支払日(単に支払が送れたと言うだけではダメ)をベースに年間の税金を計算する仕組みになっているので支払日が就業規則などで合法的に変更になれば、1ヶ月後にずれるのです。
これを年末にやると、1ヶ月分の給与が次の年に行くので、かなりの節税になります。
ちょっと時期はずれますが、労働保険も同じような計算方法です。


問題は、従業員への切り出し方ですかね。

「社長や役員の報酬はもっと遅らせるので、10日だけ協力してください」というような説明になるかと思いますが、よく考えてみれば、そもそも役員の報酬なんて銀行の返済、従業員の給与、業者への支払などを済ませて、最後の最後に残ったお金から支払うものですから、どうせ支払が遅れることに違いはないわけです。
どうせ転ぶなら、前に転んだ方が少しだけ前に進めるので、こんな小ネタを使いながら従業員と交渉してみるのもありですね。

とりあえず浮いたお金で難局を乗り切って、早く次の手を打ちましょうね。

会社を守るということは従業員の職を守るということでもあるわけですから。


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Posted by ユナイテッド・アドバイザーズ株式会社 at 00:55│Comments(0)Q&A小ネタ集
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